2007年08月10日

駄目なものは駄目

「水曜どうでしょう」が鳥取砂丘で違法行為(iza!)
HTBからのお知らせ〜「水曜どうでしょう」に関するお詫び(北海道テレビ放送)

どういう話か、というのを簡単に御説明しよう。

 北海道テレビ(HTB)制作のローカル番組「水曜どうでしょう」の中で、西日本を原付で走破するという企画があった。
 そこで、鳥取砂丘に出向いたのが番組の主演であるタレントの大泉洋と共演者やスタッフ一同ら。
 その鳥取砂丘に於いて、番組の担当ディレクターが砂丘の砂を持ち帰ることを思いついたらしく、袋か何かに詰めたという。そして袋詰めされた砂を原付バイクに乗せて走行もした。
 この模様は2000年5月に北海道で初めてオンエアされ、以降、番組の人気が全国区になるに連れてリメイクされ、番組販売の形で各地の放送局でオンエアされた。
 そして、2007年7月、山陰地方でも日本海テレビでオンエアされた。すると、この放送を見た視聴者から、「鳥取砂丘の砂を持ち帰るのは違法行為ではないか?」とする問い合わせが鳥取県にあったらしい。
 国立公園である鳥取砂丘は、自然公園法で管理されており、当然の如く、そこから砂を持ち出すような行為は自然公園法に違反することである。
 HTBは違法行為を認め、Webサイト上で謝罪している。


この一件で、HTBを擁護する意見も見られるようだが、
そういう問題ではないだろう。
違法行為は違法行為。それが何年前のことであろうとも関係ない。
そんな目こぼしが、やがてもっと重大な事態を生むかもしれないのに、
何故擁護できるのか不思議でならない。

あと、鳥取砂丘が国立公園であることに
7年間も気がつかなかったことにも問題があるだろう。
国立公園ならば、それを管理する法律も当然ある。
そこに思いが至らなかったのは、放送局の不注意以外の何物でもない。
「知りませんでした」では済まない問題なのだ。

まあ、HTBの対応が早かったこともあり、
これはこれとして大きな問題にならずに済みそうではあるが、
だからこそ、この問題を決して忘れることがないように、
今後の番組作りに活かしてもらいたく思う。

くどいようだが、どんなに番組として面白いと思われることでも、
法に反することである以上「駄目なものは駄目」なのだ。
そこを十分に弁えてほしい。
posted by KAZZ at 21:13| Comment(5) | TrackBack(0) | 文化・芸能(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
HTBを別に擁護するとかではなくて(だって、知らなかったで済まないと潔く認めて己にペナルティー課してるのはこの弱小ローカル局自身じゃないですか。バカだけど悪気のある奴らじゃないと思うのですよw)単純に疑問としてなのですが、知っている一部の人間には常識でも、知らない人間には常識以前に意識すらしないもので、知らない人間があまりにも多い場合は、これ一般常識ではないでしょう?だって7年間深夜とはいえおおっぴらに放映されてて気付かれなかったんですもの。
放送局が知らなかった、ましてや地元局までもが、ていうのは論外として、あまりにも一般の人が知らなすぎやしないか。
私も動植物は駄目だろ、とは思っていても砂もだめとは、今回この件ではじめて知りました。
鳥取砂丘はインフォメーションも不十分だそうですし(砂丘関係のHPで砂持ち出し禁止の表示は私には見つけられなかったし、砂丘の入り口、各売店での表示もあまり無いそうです。今あわてて設置してるかもですが)、法はある、知らせる努力はなおざりに、犯せば罰する、なネズミ捕りでは、私のような無知でうっかりな人間は怖くておちおち足を踏み入れることなんてできません。
周知させる努力を怠っているとしか思えない行政にはなんの罪もないのでしょうか?
素朴な疑問です。
Posted by mori at 2007年08月12日 15:50
moriさん、初めまして。

>知っている一部の人間には常識でも、知らない人間には常識以前に意識すらしないもので、知らない人間があまりにも多い場合は、これ一般常識ではないでしょう?だって7年間深夜とはいえおおっぴらに放映されてて気付かれなかったんですもの。

でも、よく考えてください。

国立公園や国定公園などに足を踏み入れる時、
その時のそれら公園の現状を
なるべく壊さないようにするという前提がなければ、
公園の現状の意図的な破壊を是認するだけでしょう?
何のためにわざわざ「国立」だの「国定」だのと
特別に指定されているのですか?

例えば、不可抗力的に砂が衣服などにひっついた、
というようなケースは意図的な破壊とは言えませんから、
これは是認されるものだと思いますが、
「どうでしょう」のディレクターは
意図的に、国立公園鳥取砂丘の重大な構成要素であるところの
「砂」を持ち出したわけです。

周知の有無以前に、国立公園や国定公園に入る際の前提を
この人たちは無視したということになるのですよ。

書いてなければ何をやってもいいというのではなく、
国立公園や国定公園というのは、
そんな風にみだりに何でもしてもいい場所ではない、
ということなんです。

禁止だと書いてなければ、例えば砂丘のあっちこっちで
砂をめったやたらに掘り返してもいいのですか?
その行為が原因で、砂丘の現状が著しく悪い方向に変化したら、
その責任は誰が負うんですか?

簡単に言えば、そういうことですよ。
Posted by KAZZ at 2007年08月12日 22:39
御返事有難うございます。

しかし、実際には無邪気な観光客が砂を持っていっている事実があります。
書いていなければ何をやってもいい、ということではなくて、自然を保護する法ってなんんの為にあるのかってこと。
周知に努力すれば、それだけ知らずに無邪気に持っていかれる砂はそれだけ減るじゃないんですか?
減った後で戻るかどうかもわからず、罰する手間をかけるより、HPにわかりやすく表示するなり、インフォメーション充実させたりしたほうが自然を保護するには現実的なんじゃないですか?
国立公園や国定公園というのは、そんな風にみだりに何でもしてもいい場所ではない、という認識すら、期待されるほど一般常識とはなっていないのが現実だってのが今回判明したことなんじゃないんですか?それがまして砂までも、なんて。

>その責任は誰が負うんですか?
知らなかった方、知らせる努力を怠った方、両方だと思うんですけど、どうなんでしょうかねぇ……

さらに極端にいえば、私が怖いのは、知らない内にいろんな法が作られて、ろくに知らされないうちに地雷ふんじゃったら嫌だな、ってことなんです。
それこそ以前鳥取で制定されそうになって今は凍結中の“鳥取県人権侵害救済推進及び手続に関する条例”みたいに。
Posted by mori at 2007年08月12日 23:52
>周知に努力すれば、それだけ知らずに無邪気に持っていかれる砂はそれだけ減るじゃないんですか?

そう簡単なものでもありませんよ。
もちろん、周知徹底するのは当たり前で、
その努力は行政がしなければならないのですが、
それだけでは「無邪気な観光客」が減少するわけではありません。

>国立公園や国定公園というのは、そんな風にみだりに何でもしてもいい場所ではない、という認識すら、期待されるほど一般常識とはなっていないのが現実だってのが今回判明したことなんじゃないんですか?それがまして砂までも、なんて。

ほぼ同意します。
但し、それは周知が足りないからだけではなく、
国民全体にモラルが低下しているからだ、
ということも考えられます。

>>その責任は誰が負うんですか?
>知らなかった方、知らせる努力を怠った方、両方だと思うんですけど、どうなんでしょうかねぇ……

乱暴に数字で割合を振るなら、50:50ってとこですかね。

>さらに極端にいえば、私が怖いのは、知らない内にいろんな法が作られて、ろくに知らされないうちに地雷ふんじゃったら嫌だな、ってことなんです。
>それこそ以前鳥取で制定されそうになって今は凍結中の“鳥取県人権侵害救済推進及び手続に関する条例”みたいに。

人権救済条例は知らない内に、ではなくて
それこそ結構メジャーな話題でしたが。
あまりにも中身が酷すぎたので反発も大きかったわけですが。
(ちなみに、私もこの条例には反対の立場です)

結局、知る努力も知らせる努力も
それぞれ相応に必要だということですかね。
ただ、「知らせる」方が、やや努力を欠いているという面は否めませんが。
Posted by KAZZ at 2007年08月13日 13:56
そうですね。
元来怠け者な私も、知る努力を惜しまぬようにしなければなりませんね。
有難うございました。
Posted by mori at 2007年08月13日 23:24
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