2007年08月06日

地デジは本当に必要なのか?

5000円以下地デジチューナー「実現難しい」と各社(ITmedia News)

地デジ普及のために、5,000円を切る廉価のチューナーを販売しては?
という総務省のお達しに、メーカーは難色を示しているという。
メーカーの立場としては至極もっともな意見であろう。
しかし、普及を本格推進させるためには必要だというのが
恐らくは総務省の本意であろうとも言える。

だが、私はかねがね思っているのだが、
本当に地上波デジタル放送というものが必要なのか、
どうももう一つ釈然としない。

確かに電波の有効利用にはいいのかもしれないが、
それ以外に妥当な採用理由を見出せないのも事実だ。
何より、ユーザーたる我々消費者の側から
これを何としても導入してほしいという気運が盛り上がらない。
別に、従来のアナログ放送でもいいじゃないか、
などと考えている人は、恐らく現在でも多いと思われる。

私は個人的に、完全施行は5〜10年程度延期してもいいと思う。
放送方式の進化を云々する前に、まずやらなければいけないことがある。
それはつまり、放送として流すもの、
つまりコンテンツの質を上げることにある。

昨今、捏造や恣意的な編集など、
テレビ番組を取り巻く様々な問題が後を絶たない。
これらについて、コンテンツを制作し放送するテレビ局は、
一定の反省の態度は示すものの、
しばらくしてほとぼりが冷めてしまうと、
反省の態度など何処へやらで、知らぬ存ぜぬを決め込み、
元の制作態度に戻ってしまう。

このようなことの繰り返しによって、
昨今のテレビ放送は成り立ってしまっている。
それで本当にいいのだろうか。

放送方式ばかりが進化して、内容は全く進化しないというのは、
テレビのメディアとしての在り方にも大きな影響を及ぼすだろうに、
それらのことはまるで議論されない。
問題が起きた時だけ一時的に盛り上がる程度である。

こんなことではいずれ、大々的なテレビ離れが進んでしまうだろう。
そうなってからでは遅いということを
総務省や放送各局はもう一度真摯に考えなければならない。

手前勝手な論理による地デジ普及も結構だが、
まずはテレビ番組自体を考え直すことから始めてみてはどうか。


・・・もっとも、総務省や放送各局が、
そんなことを真面目に考えるとも思えないのだが。
何せ、あれだけ大騒ぎになったはずの「あるある」捏造事件でさえ、
既に風化の一途を辿ってしまっているのである。
そんな状態で、関西テレビが民放連に復帰でもしたら、
いよいよ以て、コンテンツの質的向上など忘却の彼方に消えてしまうだろう。

そうなった時、いったい如何ほどの人々が
テレビを見放さずにいるだろうか。

そのようなことを考慮するに、
メディアとしては既に一定の役割を終えた感のあるテレビが、
今後如何なる方向に進むのか、本気で気にする人々は
恐らくごく少数しかいないだろうと思われる。

そんな状態で、バカの一つ覚えよろしく
「地デジをよろしく」などと言い続けることが
果たして本当にできるのだろうか?
posted by KAZZ at 20:48| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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